☆結婚して6年目。やっと、やっと私のお腹の中にひとつの命が宿りました。しかし、その命はたった8週でお空に帰してしまうことになりました。 初めて見た妊娠検査薬での陽性反応、初めてエコーで見た胎嚢... あれからほんの少しの間ではあったけど、私は確実に「ママ」でした。 でもそれと同時に毎日言いようのない不安にさいなまれ、 このよく眠る私が何度も何度も夜中に目を覚ましてしまう日々でした。 エコーを見た先生に「お腹のなかで育っていない」と言われたとき、 なぜか「やっぱり...」と思っていた自分がいました。 クリニックに行くのは本当は1日後だったのに、その日はダーリンが当直で いないからと受診を1日前倒しにしたのもなんか嫌な予感があったから。 悲しい現実を1人で受け止めたくない、と思ったからです。 私のような初期の流産は胎児側の原因が多く、いわゆる「自然淘汰」です。 全妊娠数の10~15%に起こり、決して珍しいことではありません。 先生も「誰も悪くはないんだよ」と言ってくれました。 私も医療従事者、そのことは理解しているつもりです。 でも、でも、、、心がついていきません。 しかも、私のケース(稽留流産)は残酷なことに出血も腹痛もなく、 体温も高温のまま、胸も張ったままなのです。 この現実を受け止めることはかなり精神的にキツイですね。 仕事中はなんでもなく過ごせますが、夜お布団に入るときなど言いようのない 悲しさがこみ上げてきます... 「またすぐに出来るよ」 この言葉ほど辛いものはありません。 初めてコウノトリがやってくるのに5年以上かかったのですから。 運命が決まっていたとはいえ、常に不安につきまとわれ、 赤ちゃんの生命力を信じてあげることをしなかったことが悔やまれます。 悲しいのは仕方がないかな、と思っています。 我慢せずいっぱい泣いて、お腹の子に感謝してお別れをしようと思っています。 少しの間だったけど、ママでいさせてくれてありがとう。 少しの間だったけど、それはそれはとても幸せな気持ちでした。 お空に帰っちゃった子のことを「天使ちゃん」と呼ぶそうですね。 「天使」と言うだけで救われる気がします。 ほんの数週間の間に命の重さ、生命の誕生の奇跡をいっぱい教えられた気がします。 落ち着いたら、自分が生きていることに感謝し、また前を見て歩こう。 それが今の自分にできる精一杯のことだから。 お空でどうか見守っててね。 そしてまた戻ってきてね。 今度は絶対この手で抱きしめてあげるからね。 |